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皆さんこんにちは!
株式会社和昇です。
~新人が伸びる現場、辞める現場~
宮大工の仕事には、長い時間をかけて身につける技術があります。
木材の見方や墨付け、鑿や鉋の扱い、継手や仕口の加工、古い建物を見る力など、短期間ですべて覚えられる仕事ではありません。
だからこそ、新人が入ってすぐに経験者と同じようにできないのは当然です。✅
大切なのは、少しずつ技術を伝え、経験を積める環境をつくることです。
今回は、新人が伸びる宮大工の現場と、辞めやすい現場の違いについて考えてみます。
目次
宮大工の現場には、さまざまな道具があります。⚒
経験者にとって当たり前でも、新人には初めて見るものもあります。
だからこそ、名前だけでなく「何に使う道具なのか」まで説明することが大切です。✅
役割と一緒に覚えることで、実際の作業と結びつきやすくなります。
鑿や鉋などの刃物は、宮大工の仕事に欠かせません。
しかし、使い方を間違えると危険です。⚠
だからこそ、新人には持ち方や使い方だけでなく、手入れの方法まで一つずつ教えることが大切です。
良い道具を正しく使うことが、良い仕事につながるという考え方を早い段階から伝える必要があります。✅
木材は、一つとしてまったく同じものはありません。
木目や節、反りなど、それぞれに特徴があります。
新人には、ただ材料として見るのではなく、「この木はどんな特徴があるのか」を一緒に考えてもらうことが大切です。✅
経験を重ねながら、少しずつ木を見る力が身についていきます。
宮大工の世界では、昔から「見て覚える」と言われることがあります。
もちろん、先輩の仕事を見ることは大切です。
しかし、見ているだけでは、なぜその場所から加工するのか、なぜその角度で鉋を使うのかまでは分かりません。
だからこそ、理由を言葉にして伝えることが大切です。✅
新人に墨付けを教えるときは、線の引き方だけを教えるのでは不十分です。
なぜこの位置なのか。
どの部材と組み合わさるのか。
加工後にどう納まるのか。✅
完成形まで想像できるように説明することで、少しずつ自分で考えられるようになります。
経験者は、加工の順番や工具の使い方を理解しているため、スムーズに作業できます。
しかし、新人には確認する時間が必要です。
そこで「もっと早く」と急かしすぎると、確認不足やケガにつながる可能性があります。⚠
まずは正確に作業できることを大切にし、その後で少しずつスピードを上げることが重要です。✅
最初から難しい仕口や重要な部材を任せる必要はありません。
材料を運ぶ。
作業場所を整える。
簡単な加工を担当する。
先輩の補助をする。✅
こうした仕事から現場の流れを覚えてもらい、少しずつ任せる範囲を広げることが大切です。
新人が質問したときに、「そんなことも分からないのか」と言われると、次から聞けなくなります。
その結果、分からないまま加工してしまう可能性があります。⚠
だからこそ、迷ったら聞くことを当たり前にする必要があります。✅
質問できる環境は、新人の成長だけでなく、施工品質を守ることにもつながります。
新人であれば、寸法を読み違えたり、加工順を間違えたりすることもあります。
もちろん、同じ失敗を繰り返さないための指導は必要です。
しかし、ただ怒るだけでは成長につながりません。
どこで確認が足りなかったのか。
説明を理解できていたか。
何を見れば防げたのか。✅
原因を一緒に考えることが大切です。
宮大工の技術を学ぶうえでは、実際の寺社建築を見ることが大きな勉強になります。
昔の職人がどのように木を組んでいるのか。
どんな工夫が残っているのか。✅
実物を見ることで、図面や説明だけでは伝わりにくいことを学べます。
新人にとって、最初は木を削ることや材料を運ぶことが仕事のすべてに見えることがあります。
しかし、宮大工の仕事は、建物だけでなく地域の歴史や文化を未来へ残す仕事でもあります。✨
自分が関わった仕事が何十年、何百年と残る可能性がある。
この意味を伝えることで、仕事への誇りにもつながります。
新人は、先輩の行動をよく見ています。
工具を大切に扱っているか。
材料を雑に置いていないか。
分からない部分をきちんと確認しているか。✅
先輩自身が基本を続けることが、一番分かりやすい教育になります。
宮大工は、一人前になるまで時間がかかる仕事です。
しかし、新人が辞める理由は修業期間の長さだけとは限りません。
何を覚えればいいか分からない。
質問できない。
できていない部分だけを注意される。
成長を感じられない。
こうした環境が続けば、続ける自信を失ってしまいます。
新人本人は、自分がどれくらい成長しているか分かりにくいものです。
だからこそ、先輩が言葉にして伝えることが大切です。☺
「鉋の扱いが安定してきたね」
「木の向きを自分で考えられるようになったね」
「墨付けの意味が分かってきたね」✅
こうした一言が、次の挑戦への自信になります。
宮大工の技術は、一代だけで完結するものではありません。
木を見る力。
道具を扱う技術。
建物全体を見る感覚。
先人から受け継いできた知恵。✅
これらを次の世代へ伝えることも、大切な仕事です。
私たちも技術だけでなく、その仕事に込められた考え方まで丁寧に伝えながら、宮大工の技術を未来へつないでいきます。✨